もちろんネット麻雀のように平均順位が分かるわけではないし、打ち筋を観戦できるわけでもないので、その牌捌きや所作、同卓時の印象でしかわからないけど、僕が知る限り、その雀荘の常連の中でも最強クラスの一人だと思う。
・早打ち
・攻撃型
・黙々と打つ
三拍子そろった僕の大好きなタイプの打ち手のため、彼と同卓するとすっかり楽しくなってしまい、いつもなら終電で帰る僕が徹マンに興じることも多々あった。
それに気づいた店のメンバーが、わざわざ待ち番をずらしてまで僕と同卓させてくれた事もあったくらいだ。
数ヶ月前、そんな彼が天鳳を始めようとしていると聞いた。
「天鳳、俺もやってるけど、すげーラス回避麻雀だよ」
「俺、トップラス麻雀だからダメじゃないっすか」
たしかに、非常に攻めっ気の強い人なので、順応するのには結構時間かかるかもな、とも思えた。
しかし、そんな僕の心配をよそに、その彼が429戦(ほとんど東風)という驚異的な試合数で特上卓を抜けて、鳳凰卓に現れた。

kickchi君は要注意だ。
