
大学時代、クラスメイトとのセット麻雀には「多牌スペシャル」というローカルルールがあった。
それは、“抜き”をつかって手牌を卓の端から端まで伸ばして、そのまま一巡気づかれなかったら役満というもの。ノリで作ってしまった完全なるクソルールであり、達成は不可能だと思われていたし、実際にルール制定後半年くらいは狙うものすらいなかった。しかし、全員がヘロヘロになったある日の明け方、友人の一人がトライし遂に和了ってしまった。
あまりの後味の悪さに、このルールは即刻廃止されてしまったが、あれから10年以上たった今でも、自動卓アルテマで打っていると、ふと「牌が大きめで多牌スペシャルやりやすそうだな」と思うことがある。
ちなみに、手牌を山に戻しながら四枚まで減らして、一巡気づかれなかったら役満という「少牌スペシャル」もあったが、こちらは僕が達成し、やはり即廃止になった。
当時は「こんな険悪な空気になるなら狙うんじゃなかった」と反省したものだが、今後天鳳に実装されることがあったら、場況をみて積極的に狙っていくのがデジタルだと思う。
