ギリギリのダサさとレトロフューチャー感がお気に入りだ。
おそらく、発売当初(1980年代中盤?)は電話帳や計算機といった腕時計らしからぬ機能性や、その独特なデザインが持てはやされていたのだろうけど、その後デジタル時計としての人気は完全にG-shockに水をあけられ、自慢の機能性もすべて携帯電話に持って行かれ、現在ではほとんどのモデルが生産中止に。
3年くらい前にドラマ「時効警察」でオダギリジョーが使用していたとかで微妙に話題になった以外、最近ではめったに見かけることがなくなってしまってしまい、国内で流通しているのも海外モデルの逆輸入品ばかりだ。
僕が最近使っていたのは3代目のDATA BANKだったのだが、バンドが破損してしまったため、また新しいのを買うことにした。

▲黒いのはバンド切れ。手前2つをお買い上げ。ドラマで使用されていたのはGOLDの方らしい。
このモデルはオダギリ特需を狙って大量に逆輸入されたせいだろうか、かわいそうなくらいに値崩れして5,000円以下で売られていた。
2色とも買ったのは、別にコレクションしたかったというわけではない。
単純に安かったとか、2色のうちから片方を選ぶのがめんどくさかった、というのももちろんあるけど、僕が過去に所有していた“十字ボタンモデル”や“タッチスクリーンモデル”などがほとんど市場に出ておらず、たまに見かけてもプレミアム価格でしか買えない現状をみて、
「今のうちに買っておかないと世の中から消えそうだな」
と思ってしまったのが一番大きい。

▲消えてしまったモデルたち。復刻しないかなあ。
同じパターンでいうと、NIKEのAIR MOCというスニーカーも生産中止にビクビクしながら過去10年の間に6足買っている。

▲現役3足。たまに思い出したように復刻する。
どうやら僕は
「時代を先取りしようとして、若干スベってる(=完全な定番にはなれないため生産中止になりやすい)」
ものが好きな上に、好きなものがあまり変わらないのでこんな買い方になってしまうんだろうな。
そういえばcasioって「樫尾兄弟」が創設した会社だから「casio」らしい。樫尾でよかった。これが「nikaido」のDATA BANKだったら僕もこんなに執着できたか怪しい。
