僕が遅刻気味で待ち合わせ場所の雀荘の入り口に到着すると、
すずめクレイジーさんが迎えてくれた。
「ヒゲさんすいません。今日は早じまいなんですよ。お引き取りください。」
仕方なく帰ろうとしたが、振り返った
すずめクレイジーさんのジーンズの裾に血がついていること気づいた。
「なにか起きている・・・!緊急事態が・・・!」
店内に駆け込むと、そこには
gijyutuさんに長ドスを突きつけられた
肉奴隷さんと、
サバエブさんが睨み合っていた。二人の間の卓には“3・5の丁”の目示すサイコロと、2000万(現在の貨幣価値で2億)の札束が積まれていた。
サバエブさんが凄む。
「良く考えて答えるんだ。この目・・・丁か半か?」
「ねじ曲げられねえんだっ・・・!自分が死ぬことと・・・博打の出た目はよ・・・!」
肉奴隷さんの答えをきいて振り上げられた
gijyutuさんの長ドスがヌラリと妖しく光る。その瞬間
R530000さんが飛び出し、卓をひっくり返した。
「丁も半もあるかっ・・・!そんなものは今消し飛んだっ・・・!」
「目が消し飛んだなら仕方ない」と納得したらしく、
gijyutuさんは長ドスを鞘に収めた。
サバエブさんと
肉奴隷さんも心なしかほっとしたように見える。
ここでやっと
アンコロキングさんが開幕の挨拶をはじめた。よかった。開始には間に合ったのだ。
「世の中には2つのタイプの人間がいます。つまり雄しべと雌しべです。」
人間の性愛の歴史を巧みな婉曲表現で語る主催者。特に雌しべに関する部分では、今回の紅一点、
ちゃら。さんの目を見ながら話している。
ちゃら。さんも満更でもないのか、うんうんと頷きながら聞き入っているようだ。
「ゲームごときで花粉を撒き散らしている不届き者がいる!」と
rarappeさんの方を向き直った時にはさすがにヒヤリとしたけど、最後には「
クロサギさん受粉おめでとう!」とみんなに拍手を促して45分間の演説を締めくくった。
リアルマージャン経験がほとんどなく「鷲巣麻雀くらいしか知らない」という
(´・ω:;.:さんへの配慮により、全員血抜き用の注射針を腕に刺しての対局が始まった。
しかしここでトラブル発生。
NISHIさんの分の採血ビーカーが足りなかったのだ。仕方なく
NISHIさんの血は灰皿に直結させることに決定した。
泰氏さんは相変わらずの拾いっぷりだったが、「同じ技は私には通用しない」という
クロサギさんに腕をつかまれ、利き腕をへし折られてしまったので、結局最後まで左手で打つ羽目に。
廉太郎さんは男子トイレの窓から逃げ、女子トイレの窓から戻ってくるという進化した姿を披露したが、
ちゃら。さんと女子トイレで鉢合わせになったため、連行という形での退出となってしまったのが残念だった。
関西からはるばる参加した
SANさんが
「日本全国の雀荘を関西ルールにするか関東ルールにするかを決定したい」
と提案をしたため、
すずめクレイジーさんと
SANさんによる東西対決が勃発。しかし途中で
(´・ω:;.:さんが「茨城から参加してる人に関東面されたくない」という異論を唱えた。そういう
(´・ω:;.:さんも埼玉県民だが、
SANさんも大阪ではなく広島からの参加という点がネックとなり、間をとって今後は全国統一名古屋ルールということで決定した。
次回は東京出身の僕の手で関東ルールに統一できるよう、二人打ち麻雀の練習だけは欠かさないようにしたい。
